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いより通信 vol.117 (2014年11月号)

「がんばる」を止めると見えること

みなさん、こんにちは。
年末がそこまでやってきました。
年末調整もありますし、年賀状の準備など
考えるだけで慌ただしいです。

「がんばってやり遂げます!」と言いたいところですが
最近、「がんばる」を禁句にしてみました。
理由は、がんばらないとできないことって
自分にすごくストレスを掛け、さらにそんな姿を見ている
周りの人にもストレスを感じさせているのでは・・と考えたからです。

大変だと思うことも、やってみれば、実は小さなステップの集まりではないでしょうか。
最後まで一気に、さらに完全にやりきらないと、と考えるから
大変なことと捉え、「がんばらないと乗り切れない」と考えるのではと思うのです。

がんばらなくてもよいようにするには、まずは視点を変えてみることが大事です。
まずは「一気に最後までやりきらないといけない」という自分ルールを変えてみる。
がんばらなくてもできる小さなタスクをこなすことで、
一歩ずつゴールに近づく作戦に変更してみる。

さらに自分が考えるやり方しかダメなのか、を考えてみる。
例えばすごい石段を登らないと参拝ができない神社があったとしても
もしかしたら、車道が整備されバスで行くことができるかもしれない、と考えてみる。
石段を登らないと御利益がない、と考える自分ルールを変えてみる、などです。

楽しいことをやっているときって没頭して時間があっという間に過ぎますよね。
アイデアもどんどん出てきます。
でも「やらねばならない」ので「がんばってやっている」ときは、
単に作業としてこなしているだけになっているように感じるのです。

私も来年は50歳になります。
人生の折り返し地点を過ぎ、今後自分が現役で仕事ができる時間を考えたとき
がんばってる場合じゃない。楽しまないと!と思うようになりました。

そう考えるようになってから、あれだけ苦痛だった早朝からのお弁当つくりも
楽しくなってきました。
「作れないときは、買ってくればいいやん」と考えるようになってから
逆に加工食品を使わなくなりました。

「がんばる」=「自分で作ったルールで自分を縛る」ように感じています。
他人に対しての「がんばれ」も「自分が考えるその人のあるべき姿に向かわせる」
ことなのかなとも考えるようになりました。
人はそれぞれ自分のの価値観を持って行動しています。
他人に対して自分ができることは「見守ること」なのかなーと。

ホントは「気づかせること」といきたいところですが、
自分はそこまでの人間ではないので
他人の考えや思考を変えようなんて大それたことは考えずに、
その人と対応する自分がまずはきちんとすること。

それで気づく人は気づくでしょうし、気づかない人は、
「気づかない人」としてありのままで受け入れるか
つきあいを止めるかいずれかなのかなぁと思います。

ストレスからは幸せは生まれてきません。
ドキドキワクワクして過ごすことができる環境を
自分でつくっていきたいですね。

 

11月給与の注意事項

1)公共交通機関を利用しない場合の非課税交通費の限度額が10月20日に改定されています。(適用は平成26年4月1日より遡っての適用)
調整は年末調整で行うことができます。

取扱いの詳細は国税庁ホームページでご確認ください。

2)年末調整の準備を行いましょう。

「平成26年分の年末調整における留意事項」(国税庁ホームページ)

3)平成26年11月1日より過労死等防止対策推進法が施行されます。
長時間労働に対する行政機関の調査の強化が予想されます。
これまで以上以上に労働時間管理を厳格に行うようにしてください

過労死等防止対策推進法について(厚生労働省ホームページ)

今月の気づき

今年5月から6カ月間 通っていた経営の勉強会の最終プレゼンが10月にありました。
勉強会で学んだことを通じて、自分が気づいたこと、実践してきたこと、さらに
今後の目標を発表する内容でした。

平成18年4月に独立開業をして今年で8年目に突入しました。
仕事の方はお客様やビジネスパートナーに恵まれて順調です。
最近は、拙著をお読みいただいた企業の方から
直接、ご相談をいただき契約に到るケースが増えています。

私自身、事業として事務所を経営する、というより
自分がプレイヤーとして生涯仕事をしていきたいと考えています。
でも人間である限り、病気になったりすることもあるので
ある程度の事業規模にして、お客様に安心していただく方がよいのかなど
ここ数年 現在の規模での事務所の運営が安定してからはずっと悩んでいました。

経営者として、「前に進む」ことは得意なのですが
「立ち止まる」ことはかなりの勇気を要します。
しかし、せっかく自分で事業経営をしているので
自分自身が楽しく過ごすことができなければ意味がない、と
勉強会を通じて通じて割り切ることができました。

私はスタッフを使うのが得意ではありません。
組織をマネジメントすることが得意でないのであれば
一生プレイヤーでやっていこうと決意をしました。

そうなると、おつきあいさせていただけるお客様の数も限られてきます。
勉強会で発表した今後のテーマは「恋するように仕事をしたい」。
すなわち、自分がこの人と思った相手とだけおつきあいをしていく、ということです。

私は顧問先のお客様の構成員の一人である意識で常に仕事をしています。
お客様の会社を守るために、自分ができるアドバイスの幅を広げるために
時間を割いて大学院にも通っています。

年が明けたら、修士論文の提出があり、それ以降は仕事に没頭ができます。
事務所のスタッフも入れ替わりがありました。
来年以降に向けて、よりクオリティの高い仕事ができるよう
仕組みつくりをしていきたいと考えています。
 


 

(2014年11月発行)

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