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いより通信 vol.92 (2012年10月号)

管理者研修のご要望が増えています

みなさん、こんにちは。
台風一過で10月になりました。

だんだん暗くなる時間が早くなってきました。
秋が深まり、運動会だなんだって言っていたら
もうすぐに年末ですね。
1年が過ぎるのがとても早いです。

さて先月はバタバタと、秋から春先に向けて
管理者向けの研修のご要望が重なりました。

100名規模の会社でメンタル疾患の社員が出ると
経営者も職場の環境がよくないのでは、と気になるようです。

人間関係のストレスは、どの職場にもつきものです。
ただ、多くの社員にとっては当たり前のことが
少ししんどくなっている社員にとっては、キツイ言葉に感じたり
自分の感情をコントロールできないところまで、
いっぱいいっぱいになってしまったりするようです。

現場でできることは、早めに周りの社員の異変に気付いてあげることです。
精神的にしんどそうだな、と感じたら、まずは休ませてあげること。
手がふるえる、目がうつろなど、様子が見た目におかしければ
心療内科への受診を勧めるなど、早めにケアをしてあげることが大切です。

現場の管理者が、職場環境のパトロールをするためには
管理者として、職場のパワハラ・いじめなどに対する知識も必要ですし
メンタル疾患に対する基本的知識も必要になります。

営業研修だけではなく、職場の環境整備に対する研修の必要性を
中小企業の経営者にも感じてもらえることはよいことですね。

私自身も、普段は経営者や人事部の社員さんとしか交流がないところ
研修で社員さんと直接お話しし、その会社に流れる空気を感じることができて
プラスになっています。

今後もメニューを増やしながらお客様の会社のお役に立つよう
がんばりたいと思います。

10月給与の注意事項

1.都道府県別最低賃金が変更になっています。大阪府の平成24年の最低賃金は800円(深夜勤務の場合1000円)です。
詳細はこちらのページをご覧ください。

■地域別最低賃金の全国一覧(厚生労働省)

 

2.9月分保険料から厚生年金の保険料率が変更になっています。翌月給料で社会保険料を差し引いている会社は今月支給分の
給料から保険料率を変更してください。

■平成24年9月からの厚生年金保険料額表(日本年金機構)

今月の気づき

10月末発売の新刊の制作作業が佳境を迎えております。
新刊は、先月号のいより通信で書かせていただいた
最近増えている義務を果たさず権利主張ばかりをする
「非常識社員」の対処方法を書いた内容となっております。

「次から次へとよく本を出しますね。どうやって企画を通してるんですか?」と
よく聞かれます。
本を書くことに興味がある方もいるかもなので簡単に説明をさせていただきますね。

本を書くためにはまずは「企画」を通すことから始まります。

「企画」は出版社サイドから「こんな企画があるのですが書いてみませんか?」と
言われる場合もありますし、私の方で考えて「こんなネタがあるのですがどうですか?」と
売り込むこともあります。

私の場合は、ほとんど後者のケースです。常に世の中の動きにアンテナを張っていて
最近よく持ち込まれる相談であるとか、自分自身がビックリした出来事から
アイデアをふくらませていき、このネタであれば、この出版社さんはどうかな、と考えて
知り合いの編集者さんに声をかけて意見を聞きます。

よさそげであれば、企画書にまとめて、
出版社さんの会議にかけてもらうという流れなのですが
中途半端な企画を出して、「全くダメ」という返事になると、
もうその出版社で似たアイデアは出しにくいので
この時点でかなり編集者さんと企画のキャッチボールをして、練り込みます。

企画のキャッチボールをしている間に残念ながらやっぱり1冊の本にするほど
ふくらまないネタだ、ということになり没になったモノもこれまで多くあります。

編集者さんとの間ではかなりの盛り上がりだったにも関わらず
出版社の企画会議で一掃されたネタもあります。

おかげさまで次の本が6冊目の本となり、周りの人から見ると「順調」だと見えるようですが
実は日の目を見ることがなかったかわいそうな企画がたくさんある上での6冊の本なのです。

最初の本を出したきっかけは、当時日本実業出版社さんが開催していた
著者発掘コンテストに応募をしたことでした。
当時は編集者さんの知り合いは皆無でした。


本を何冊か書くと、著者の知り合いが増え、著者には必ず担当編集者がいるので
編集者さんの知り合いも増えていきます。
ただ、出版社は東京に集中しているので、
もし本を書きたい、編集者さんと知り合いになりたいと
考えられるのであれば、東京に行かれることを強くオススメします。

私自身も、すぐに相談できる編集者さんとのつながりができたのは
定期的に東京に行って、著者や編集者さんが集まる場に参加をしてきたからなのです。

待っててもチャンスは転がりこまないと思うので、
もし執筆にご興味がある方は行動を起こしてみてくださいね。

 


 

(2012年10月発行)

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