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いより通信 vol.75 (2011年05月号)

「視点」を変えて物事を見てみる、ということ

みなさん、こんにちは。社労士の井寄です。
桜が散った後も肌寒い日が続いていましたが、もう5月。新緑の季節です。
私の事務所がある大阪の御堂筋のいちょうの木も新芽が青々しています。

大阪にいるので、こんな風に新緑をのんきに楽しむことができますが、被災地及び、原発周辺にお住まいの方はそれどころではないかと思います。

今回の震災では被災しなかった我々を含め、これから復興に向けてやっていかなければならないこと。まずは周りの人との協力です。一人の力は小さな力ですが、集まることで大きな力を発揮することができるのです。

そのときに考えなければならないことは、違う立場の人の考えを理解しようとする、ということです。労使紛争を見ていても、経営者も従業員も自分の立場でしか物事を考えていないように感じます。

自分にとって都合がいいことばかり主張していても、大きなことを動かすことはできません。「経営者」と「雇われる人」、「大企業」と「中小企業」、「正社員」と「非正規社員」などの枠を乗り越えて、ひとつのことができるようになって初めて大きな力となるのです。

今までと同じようにしていても世の中は決してよくなることはありません。一人一人が今までと視点を少し変えてみるだけで違った世界が見えてくるはずです。

◎「視点を変える」ために参考になる本
『希望を運ぶ人』(アンディ・アンドルーズ)ダイヤモンド社

他人は変えることはできませんが、自分の意識は変えることができます。周りの人と手を携えなければこの苦境は乗り越えることは困難でしょう。

自分の顧問先でも、従業員の立場で物事を考える経営者と、経営者を思いやる従業員がいる会社はトラブルはほとんどなく、離職率もとても低いのです。決して給料がずば抜けて高いわけでも、休みが多いわけでもないのに、会社の雰囲気もとても落ち着いた感じなのです。

ACのCMではありませんが「互いに譲り合い、助け合い」の日本人が美徳としてきた精神を改めて意識すべき時代がやってきたのかもしれません。

「お互いの立場を思いやること」これを軸にお客様の会社がよりよくなるようにアドバイスをさせていただきたいと思っています。

4月給与の注意事項

  1. 労働保険料の年度更新の準備をしておきましょう。平成22年4月から平成23年3月までに支払われた給料の総額が労働保険料の対象となります。(退職者含む)
    尚、労働保険料の年度更新の申告期限及び納付期限は7月10日です。
  2. 協会けんぽの被扶養者調査が予定されています。就職された子どもさんがそのまま扶養家族に残っていないかどうか確認をしておきましょう。

今月の気づき

4月9日、10日で震災後初めて東京に行ってきました。桜がちょうど綺麗に咲いていましたが、自粛ムードで人手はいつもよりかなり少なかったそうです。(それでもたくさん人はいましたが)

東京に行ってよかったことは、ちょうどそのタイミングで東京に来られていた八戸の方たちに会えたこと。そして経営者会報ブログのメンバーで集まって楽しい時間を過ごすことができたことです。

●谷口さんを囲む会 in 東京!

人の顔を見て話すと本当に安心しますよね。元気な顔、元気な声を聞くのが一番です。

4月は新刊を持って顧問先のお客様を訪問させていただきましたが、まだ実はすべてのお客様を回りきれていない状況です。連休明けになってしまいますが、お客様にお目にかかってお話を聞くことを続けていきたいと思います。

お客様に安心していただくことが顧問契約をしていただいている価値だと思いますので。

(2011年05月発行)

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