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いより通信 vol.198 (2021年08月号)

男性社員の育児休業取得について

みなさん、こんにちは。
暑い日が続きます。
水分補給を欠かさないことと
長時間、外に出るようなときは
日陰や屋内で休憩を取るように
お気をつけください。

月末にヤフーニュースで拙稿が取り上げられました。
「偶然?男性の育休7月末集中の訳」というものです。

私は、毎日新聞 経済プレミアさんで
「職場のトラブルどう防ぐ?」というコーナーを
持たせていただいており、ヤフーニュースで
ピックアップされた記事も、こちらに寄稿した内容です。

男性の育児休業取得希望者もめずらしくなくなりました。
私の世代は、女性の育児休業制度がやっと始まり
「子を産んでまで働くのか・・」という風潮であったことを
考えると25年くらいの間に働く人も会社も意識が大きく変わった
ことになります。

昨年のコロナ禍でのテレワークが、会社で働く人が
家族との時間をより大切にすることになったきっかけかもしれません。

ともあれ、令和3年6月に育児休業法が改正になり
今後、男性も育児休業が取得しやすくなります。

現行法では男性の育児休業取得は
妻の出産後8週間以内に1回、8週間経過後(原則)子の1歳到達までに1回
取得することが可能でした。

ただし、産後休業休業と続けてずっと休みを取ることが多い女性と比べて
男性の場合は、産後上の子の面倒をみる、産後のサポート
妻の復職時のサポートなど、長期間というより短期で何度か休むことが
できる方が使い勝手がよいという意見もあったようで
法改正後は産後8週間以内に1回(2回まで分割可)、産後8週間経過後も
分割しての休業取得を可能としました。

産後8週間以降の休業の分割は女性も対象ですので
交代で育児休業を取得すること等も可能になります。

いずれにせよ、これまで女性に大きな負荷がかかっていた
育児について男性の関与も高めようという考えで
少子化を少しでも食い止めようという政府の考えのようです。

会社側はこじん個人ごとに異なるライフスタイルや価値観に合わせて
柔軟に対応する必要があると言えます。

家庭を持っても仕事を最優先にしたいという女性も男性もいるでしょう。
そうした人に対して「子育てはどうするの?」などを聞くのは愚問です。
家庭のことは夫婦の問題だからです。

逆に家族の時間を大切にしたい、という考えの人もいるでしょう。
会社側は労働契約で定めた時間は、責任をもって仕事をしてもらう必要がありますが
それ以上のことには口出しはできません。

ライフスタイルがどうであれ、会社でのパフォーマンスで評価をし
仕事の配分をしていくようにしましょう。

会社内で同調圧力のようなものが生まれて
「男性で育児休業を取らない人は悪」のような
風潮になるのもどうかと考えます。

働く側の選択肢が増えた、くらいの気持ちで大きく構え
改正法施行に向けて、そもそも育児をしている人ができること
(休業だけではなく、短時間勤務であったり所定外労働の免除もあります)
を管理職や周りの人が理解して準備をする必要があると言えるでしょう。

8月給与の注意事項

1)4月に昇給・昇格があった社員の月額変更対象者(7月改定)の社会保険料徴収額に注意しましょう

 

今月の気づき

7月末に1回目のワクチン接種を終えました。
副反応について周りから色々聞いていたので不安でしたが
特に困ったことはありませんでした。

接種当日はまったくなにもなく(腕も痛くなく)
翌朝 早朝に腕が熱くなり、寝汗をかいた瞬間がありましたが
朝起きたら改善していました。

若い人ほど副反応があると聞いていたので
「副反応がなかった」と公言することは
「私、加齢してます」と言ってるようで
憚られましたが、色々聞いてみると
熱が出た人達は大騒ぎするので目立つけれども
何もなかった人は静かにしているため
少数の副反応の人からの「警報」に惑わされたかなと感じました。

ただ、2回目(8月末の予定です)は、副反応があるかもしれないため
注意はしたいと思います。

「しんどくなる」と予告されていたことで
接種の当日も翌日も「いつしんどくなるんだろうか」という
心配ばかりしていたため、むしろ外野情報は無視して
自分の身体に素直に向き合い、都度対応するのがよいかなと感じました。

男性育児休業休業の件も、休みたい人が休めないのは問題ですが
休みたくない人も休まなければならない空気となってしまったら
それこそ大きなお世話だと思っています。

自分は自分、他人は他人で、踏み込まない、巻き込まないを
意識したいですね。みんな一緒じゃなくてよいと思います。

 


 

(2021年08月発行)

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