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いより通信 vol.187 (2020年09月号)

各人の体力・知力が試されるとき

みなさん、こんにちは。
社労士の井寄です。

2020年もあと4ヵ月になりました。
今年はいつもに増して時間の流れが早く感じます。

私自身はコロナとの共生に少し慣れてきました。
衛生面に気をつけて、人混みは避ける。
栄養・睡眠を取り、運動すること、
適度に人と接触(リアル・オンライン交えて)し
マイナス志向に陥らないよう自分の精神状態を健康に保つ、
など意識し、自分の免疫力を高めるようにしています。

しかし、個人の努力だけでは克服しきれないこともあります。
仕事が落ち着きつつありますので、これからは
「社会生活における不自由の克服」に全力を注ぎたいと考えています。

例えば、リアルでの面談が差し控えになったことで
メールでのやりとりが増えました。
先日、私が使用しているGmailの障害があり
添付ファイルが送れない状況になったことがありました。

幸い、障害は4時間程度で復旧しましたが
障害になった時点では、全体の障害であるのか
利用しているサーバーの問題なのか
パソコンの問題なのかもわからず
とても不安な気持ちになりました。

今後も、リアルの場面ではなくネットを通じたやりとりが
増えることを想定すると、メール以外の手段でのお客様との
情報共有システムも準備しておく必要があると強く感じた出来事でした。

コロナ(もしくは他の感染症等)との共生を考えたとき
まずは1人ひとりが「自分の命を守る」行動をすれば
結果的に社会全体の命を守ることにつながると考えます。
個人レベルで高い自己意識を持つことが求められます。

「会社がこう言うから」「近所の目があるから」等
他人の目を基準にするのではなく、自分自身で
行動基準を決めることができる人が
これから必要とされる人材だと言えるでしょう。

次に会社単位でやるべきことを考えてみましょう。
コロナありきで、自社の事業を継続する仕組みをを整え
また、自社のこれまでやってきた事業のうち
必要なものと、縮小していくもの、さらに
これまでやってきた事業から派生させて
今後できることを、検討し実行していく必要があるでしょう。

世の中が変わっているのに、今までと同じで
やっていけるわけがありません。

神戸の帽子メーカーさんは、コロナで外出が差し控えとなったことで
帽子の需要が減ったことに対して、その縫製の技術を活かして
エレガントなマスクを工房で製作して販売されています。

同社のエスプリである「神戸エレガンス」と「付け心地」を重視されて
これまでやっていなかったことにチャレンジされました。

「こうであらねばならない」「今までこうしてきたから」等からの
呪縛から逃れ逃れ、これまでやってきたこと
自社の事業の社会的役割などを改めて洗い直して
今後の事業展開を考えていくべきだと言えます。

転換期には、個人も会社も「体力」が必要とされます。
しっかり体力を整えて、各人が持つ「知力」を結集できるよう
目先のことにとらわれずに長い目で個人であれば人生設計を
会社であれば事業展開を考えて、実行に移していきたいものです。

9月給与の注意事項

1)算定基礎届の結果により9月より社会保険の標準報酬月額が変更になります。実際の社会保険料の額は10月徴収より変更になりますが、9月末退職の社員がいる場合、保険料徴収の額にご注意ください。
 

2)年末調整の準備をはじめましょう。年内に転職してきた社員の前職の源泉徴収票の確認をしておきましょう。
 

3)10月より最低賃金が見直しになります。今年の引き上げ幅はわずかとなる予定ですが、最低賃金ギリギリで賃金設定をしている場合はご注意ください。

今月の気づき

まだまだ暑い日が続きます。
マスクをして歩いていると発汗がとまりません。

一時期と比べてマスクもアルコール消毒液も
いつでも手に入るようになったので安心ですが
本音のところは、「いつまでこれが続くんだろうか」と
嫌気が差しています。

コロナ前と違い、積極的に予定を入れなくなったため
自分で自分の時間の使い方を決めることができるようになりました。

今は、コロナ関連の助成金であるとか、テレワーク規程の作成であるとかに
追われていますが、これが一段落したら、より効率的に仕事ができて
お客様により安心していただけるよう環境整備をしていきたいと考えています。

実は、環境整備は年初からの目標でした。
「やるやる詐欺」で未だに手を付けられていません。

仕事が落ち着く日が来るのかどうか・・と不安ですが
これまでのご縁で、色々な方からご相談やお仕事の紹介を
いただき、しみじみありがたいと感じています。

脈略のない文章ですが、コロナで大変でしたが
この経験は決して無駄ではなく
これまでの自分の生き方、周りの人との関係
自分がやるべき社会的役割等を見直すよいきっかけだったと
感じています。

今があるのは過去の自分がやってきたことの結果。
未来の自分のために今やるべきことをひとつずつ
誠実にこなしていきます。
 

(2020年09月発行)

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