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いより通信 vol.185 (2020年07月号)

「新しい働き方」の準備期間

みなさん、こんにちは。
社労士の井寄です。

梅雨で蒸し暑い日が続きます。
マスクをしていると息が苦しくなります。
ただ、人出がかなり戻っているため
外出する際はマスクはしばらくは必須ですね。
汗だくになりながら、ときには新鮮な空気を確保しながら
熱中症にならないよう乗り切りましょう。

参考)厚生労働省<「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント>

 

さて、都心部にも人が戻り、在宅勤務が解除され3か月ぶりに出勤したという
声も聞くようになりました。
 

一部の店舗は営業時間の短縮をしたり、6月末まで休業を続けている
ところもあるようですが、概ね通常営業に戻っているように感じます。

ただ、世の中全体が、コロナの前に戻ったのかというと
そうではないと考えています。

休業していた会社は給与を100%補償していた会社もありますが
それができなかったところもあります。
給与所得者の手取りは減り、夏の賞与も期待できないとなると
消費意欲の後退は免れることはできません。

先行き不安の中、どうやって生き延びるか
業態に応じて考える必要があります。

小規模事業所では、では、オフィスの縮小を
考えておられるところが多いように感じます。

これを機会に在宅勤務を進めていくとなると
都心で高い家賃を払ってオフィスを維持する
必要性がなくなるからです。

とはいえ、すべての業務が現時点では在宅でできない
ケースも多いと思います。
我々が関与させていただく総務部の仕事では
「押印が必要な書類がある」「郵送のやりとりがある」
「給与計算はクラウドではできない」等です。

在宅勤務をすることだけが「新しい働き方」ではありません。
コロナ期間に不自由だったことをピックアップし
どのようにすれば、不自由を改善できるのか知恵を出し合い
ひとつずつ取り組む必要があります。

せっかく大変な苦難を経験したので
そのまま以前のスタイルに戻るのはもったいないと
私自身は考えています。
 

「新しい働き方」をしようと考えたとき
何が支障になるのか等問題点をピックアップし
次に備えて準備を進めていきましょう。


 

7月給与の注意事項

1)新型コロナウイルス感染症の影響により休業し、
社会保険の等級が従前より2等級以上下がった場合、
単月で標準報酬の月額変更をすることが可能となりました。
例えば4月に該当していた場合、遡って標準報酬の改定の手続をすることが可能になります。
算定基礎届を提出前に手続をする必要があります。
詳細はこちらでご確認ください。

2)算定基礎届の提出期限は7月10日ですが、期日を過ぎても受け付けてもらえるとのことです。
休業の日数(および休業手当)もカウントする必要があります。
算定基礎届作成についての詳細はこちらでご確認ください。

3)賞与の支払いがある場合は賞与支払い届の提出が必要です。
支払いがない場合も「0」で届出が必要です。(例年夏期賞与を支払っている場合)

4)労働保険料年度更新の申告および納付期限は8月31日です。詳細はこちらでご確認ください
 

厚生労働省「職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト(6月25日版)

厚生労働省から「職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト」
最新版(6月25日版)が提示されています。職場での衛生環境を保つためにぜひご活用ください。

今月の気づき

町の中に人が戻ってきました。人のいない生活に慣れていたため、
軽く恐怖心を感じるときがありますが、外国人観光客が戻ってきたら、
もっと人が増えるんですね。中国人の方が大きな旅行バッグや
大量の買い物をして御堂筋線に乗っておられた光景が信じられないです。

会食の機会も少しずつ増えてきました。人と会うことも増え、
久しぶりに顔を見るとほっとしますね。
コロナ期間に体重が増えた方が多いように思いますが
そんな中、ストイックに身体つくりに励んでいた方もおられて、
同じ自粛期間でも過ごし方でこんなに差がでるのかとビックリしています。

私は、6月から2ヵ月ぶりにジムを再開しましたので、これから身体つくりをします。
コロナ期間中、大学の論文に没頭できるのでは・・と思っていましたが
平常時よりご相談も多く、まったく身動きを取ることができませんでした。
今もかなり追われており、7月末に少し落ち着くことができるかなと考えている次第です。

仕事が落ち着くのを待たずに論文を書き進め、仕事が落ち着いたあとは
事務所内の業務フローの改善に取り組みたいと考えています。

引き続き健康管理と衛生環境の確保に気をつけながらがんばります。

(2020年07月発行)

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