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いより通信 vol.176 (2019年10月号)

新規採用のスタッフの育て方

みなさん、こんにちは。
社労士の井寄です。

10月に入りました。
朝晩はすごしや過ごしやすくなりましたが
まだ日中は汗ばむ陽気です。

10月から消費税の引き上げと
最低賃金の引き上げがあります。
消費税については「軽減税率」がやたらアピールされています。
「軽減」と聞くと、現在の負担より軽減されるような印象を受けますが
引き上げ後の消費税率を基準とした「軽減」であり
「軽減」=「今と同じ」です。

しかも軽減税率が適用されるのは食料品など一部に限られており
全体として「増税」であることは間違いないです。
(税収を増やすための施策なので当然ですが)

今後、消費の冷え込みなど、不景気の波が押し寄せてきそうです。
どんな経営環境になっても生き残ることができる
強い組織をつくって備えたいですね。

私のお客様の中小企業の経営者のみなさんは
「不景気のときこそ人材採用のチャンス」だとおっしゃいます。
大企業がリストラし、新規採用を控えるようになると
中小企業にも人が回ってくるそうです。

さらに不景気のときは、仕事が減るので
じっくり教育ができるのもよいらしいです。

体力がある会社でないと、そんな悠長なことは言ってられませんが
確かにそうかもしれないなと思います。

好景気のときは、目の前の仕事をこなすので精一杯で
新しいことにチャレンジする余裕がありませんが
不景気のときは、研究開発に時間をかけることができます。

ただ、研究開発にもお金がかかるので、経営環境のよいときに
いかに内部留保を積み上げるかということなんでしょうね。

いずれにせよ、労働力人口減少の影響で
中小企業では人材不足の状況が続いています。

できれば20代30代の若年層を雇用して
長期的な戦力として育てたいという考えがあるようですが
募集をして応募してくるのは50代以上ばかりという話もよく聞きます。

ただ、若年層を雇用するつもりであれば
教育訓練の時間と体制を整える必要があります。

中小企業では新卒採用をしているところは少なく
ほとんどが中途採用であり、必ずしも教育訓練体制が
整っているとは言えません。

若年層を雇用するのであれば「育てる」という意識を持ち
教育担当を決める、マニュアル等を整備する、
そして何よりつたえか伝え方に工夫をすることが大切です。

伝え方に工夫をするとは、新規採用のスタッフがなかなか育たないときに
それをスタッフの資質の問題として片づけるのではなく
教える側の伝え方の問題だとして考えるのです。

人には向き不向きがあることは事実です。
ただ、教えるサイドとしては、スタッフの適性を見極め
まずはよいところを伸ばすことで、自信を持たせてから
その他の業務も教えていくなどの工夫が必要でしょう。

スタッフを使い捨てにする会社に成長はありません。
雇用したからには育てることを強く意識しましょう。
他人の行動を変えるためには、まずは自分の行動と
意識を変えることです。



 

 

10月給与の注意事項

1)10月1日以降、都道府県ごとに順次、最低賃金が改定になります。パート従業員の時間給のみならず、
月給者についても最低賃金割れとなっていないかどうか確認してください。

参考:厚生労働省 令和元年度都道府県別最低賃金
 
2)9月より、算定基礎届の内容に沿って社会保険の等級が見直しになっています。
10月徴収の社会保険料額から変更してください。
 
3)9月末から健康保険の被扶養者調査が実施されます。
 
4)年末調整に向けて、今年度の中途入社者の前職の源泉徴収票を入手するようにしましょう。
生命保険料の控除証明書等が自宅に着いたら保管しておくようにアナウンスしましょう。

今月の気づき

9月末に遅めの夏休みをいただき、大学生の息子とパリに行ってきました。
息子は初めての欧州でしたので、ロンドンとベルギーの古都であるブルージュにも
足を伸ばしました。

ロンドンとブルージュは特急電車を利用していずれも日帰りで行きました。
現地滞在実質5日のうち、2日間は日帰り旅行で、なかなかのハードスケジュールでした。

ヨーロッパの特急列車は、日本の新幹線と違い、直前にならないと乗車ホームの表示がされません。
電光掲示板の表示を確認したり、インフォメーションで聞いたり、なかなかのバタバタ状態でしたが
二人で知恵を合わせてなんとか乗り切ることができました。

息子のパリ行きの目的は美術館でしたので、事前にミュージアムパスを購入し
たくさん回る予定にしていましたが、結局ルーブル美術館とオルセー美術館しか
いけませんでした。
4日間有効のミュージアムパスが8000円くらいしたので、8000円で2館しか
回れなかったのはどうかとも思いますが、入場券を買う列に並ぶ手間は省けたので
よかったと思うことにします。

なお、ルーブル美術館は今年の8月から入場のための事前予約が必要になっており
英語もしくはフランス語のサイトで申し込みをするのに四苦八苦でした(笑)

パリは、私たちが行ったときも大規模なデモが決行されており
一部の道路が封鎖になっていました。
年々、物騒さが増している気がしますが、それでも市民の人は
公園をジョギングしたり、カフェでのお茶を楽しんだりされています。

物騒でも、やはりパリの街が好きなので、また行けるように
がんばって仕事をしたいと思います。

事務所の留守を預かってくださった職員さんに大感謝です。
息子とのパリ旅行。一生の思い出になりました。
 

 

(2019年10月発行)

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