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いより通信 vol.111 (2014年05月号)

OKラインを引き下げる

みなさん、こんにちは
新緑が気持ちよい季節になりました。
私は自分の誕生月でもある5月が1年のうちで一番好きです。
暖房もクーラーも要らないので光熱費がかからないのが何よりですね(笑)

ただ、この季節、お仕事の面では色々とバタバタする時期ではあります。
労働保険料の年度更新の準備や新入社員の入社手続などの
事務手続もありますが、人の異動に伴うトラブルも多発する時期だからです。

入社して数年が経ち、そろそろ独り立ちをしてもらいたいのに
なかなか業務の処理能力が上がらない。
仕事の適性がないのではないか、異動をさせても
どの部署でも使いものにならず、最終手段として総務部で
引き取ったけれども、これでダメだったらこの先どうしよう、などの
ご相談を受けることも多くあります。

多くの会社は、「できない社員をどう辞めさせるのか」ではなく
「できない社員をどう使うのか」で悩んでおられるように感じます。

特に社員数が少ない会社では、新たな採用が容易ではないこともありますし
経営者は一人一人の従業員の顔が見えているので
縁があって一緒に仕事をすることになった社員を会社から追い出すのではなく
「なんとか会社の戦力になるように育てたい」との思いが強いようです。

先日、プロゴルファー 横峯さくらさんとの結婚が発表された
メンタルトレーナー森川陽太郞さんの提唱されている
「OKラインを引き下げる」という考え方が、
問題解決のヒントになるのではないでしょうか。

森川さんが想定されているのは、プロのスポーツ選手など
力があるのに、メンタルコントロールがうまくいかずに
本番で力を出し切れないケースで、
「自分自身の自分に対するOKラインを引き下げる」ということのようですが
経営者や管理職の部下に対する気持ちのあり方としても
参考になると考えます。

経営者や管理職になる人は、ビジネスに対する適性があり
自分でビジョンを持ち、その実現のために突き進むことができる人です。
同じことを、部下に求めたとしても、思うような結果が出てこないケースも多いでしょう。

自分に課すのと同じように部下に対しても
高いレベルの目標を与えすぎて、「出来ない」という結果を積み重ねさせ
部下の自信や、やる気を奪ってしまうよりも、まずは個々の能力に応じて
OKラインを引き下げて、「できる」を積み重ねさせることが大切ではないでしょうか。

とはいえ、決して潤沢な人員で事業を運営しているような会社は少なく
本来は、各個人に求められる職責は全うしてもらうことが大前提です。
しかし、OKラインの設定が高すぎて、やってもやっても認められずに意欲を
なくしてしまうよりも、一歩ずつでも上に上がってこれるような仕組みをつくることが
大事だと思うのです。

私は自分自身の仕事に対しては常に高い目標を持って生きたいと考えています。
「OKラインの引き下げ」なんてどんでもないです(笑)
でも、それを他人に対して求めても、よい結果は出ないと思うようになりました。

自分の考えが常に正しいと考えずに、時には違う考えを取り入れてみることが
大事なのではないでしょうか。

5月給与の注意事項

1.労働保険 年度更新の準備をしましょう

→今年度の取り扱いについてはコチラ(厚生労働省ホームぺージ)
(特に変更はありません)

2.平成26年4月1日以降産前産後休業期間中の保険料免除制度が始まります。
(平成26年4月30日以降に産前産後休業が終了となる人が対象になります)

免除をするためには『産前産後休業取得者申出書』を提出する必要があります。

→詳細はコチラ(日本年金機構ホームページ)
 

今月の気づき

大学院生活が2年目に入りました。
2年目は修士論文作成がメインとなります。
修了のために必要な単位数はほとんど昨年に取ってしまったので
今年は、授業は1週間に3コマしかなく、レポートに追われることもなくなりました。

1年間一緒に勉強をした仲間とも会う機会は減ったのですが
今年入学してきたみなさんとも新歓コンパ(笑)で顔合わせを行ったことで
共同研究室で、言葉を交わす人も増えて、昨年の緊張状態とは全く違う環境となりました。

1年の積み重ねって大きいんですね。
大学院の教授が話していることも、去年はさび付いた脳でついていくのが
必死でしたが、今年は、学者先生の話される言葉や目の付けどころも
少しは理解できるようになった気がしています。

月日はどんどん流れて、リバイバル女子大生でいられる期間も早くもカウントダウンに入ってきました。
仕事との時間調整をしながら、悔いの残らないように、しっかり研究もしていきたいと思います。

(2014年05月発行)

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