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いより通信 vol.102 (2013年08月号)

ガツガツ社員・マイペース社員の活用法

いつもお世話になります。社労士の井寄です。
大阪はとっても暑い日が続いています。
通勤の際に自宅から最寄り駅まで自転車で行くのですが
駅に着いた瞬間に汗が吹き出し、せっかく塗った化粧がボロボロの状況です。
 
早く秋が来ないかなぁと思いつつ、あと4か月もしたら
「駅へ向かう自転車に乗っていると寒くて手が凍りそうです」とか
書いているのかなぁと思っています。
 
せっかく四季がある国に生まれたので
文句を言わずに、季節を楽しみたいと思います。
暑いからこそ、ビールやかき氷が美味しいんですもんね。
 
さて、先日、娘の吹奏楽部のコンクールがありました。
残念ながら地区大会を突破できず府大会への出場がなりませんでした。
娘が入学するまでは、強豪校のひとつにカウントされていたのですが
昨年、今年と残念ながら本選出場はならずでした。
 
土日も休まずに練習をして、コンクール直前には学校に泊まり込みまでして
練習をしていたので、とっても残念に思ったのですが
帰宅した娘は、意外と平然としていました。
 
娘は超マイペースで、私と違い、ガツガツすることがありません。
私はやるだけやって、結果がでないと悔しくて泣いてしまうくらいなのですが
娘は、そこまでがんばらず(のように見える)、
どんな結果も平然と受け止めるというタイプの人間のようです。
 
勉強でもクラブ活動でも何でもよいので
一度成功体験を味あわせてあげたいと
考えていただので今回の予選敗退は本当に残念でした。
 
さて、お客様の会社の従業員さんの様子を聞いていても、
ガツガツタイプと、マイペース人間に分かれ
最近の若い人はどちらかというとマイペース人間の方が多いように感じます。
 
ガツガツタイプの特徴は、成功したときに得るものも大きいけれども
失敗したときの痛みも大きいということです。
高く飛ぼうと思ったら一旦低い姿勢になってジャンプしなければなりません。
ジャンプをすると着地に失敗するリスクも伴います。
低い位置から高い位置までの落差が激しいのです。
 
中には、失敗すると、なかなか立ち直れないタイプの人や
一度ジャンプに成功すると、足元の確認をせずに飛び続ける人など
注意すべきタイプの人はいますが、成功体験を味わうと
またがんばろうという気持ちになってもらえるのが特徴です。
 
一方、マイペース人間は、大きな失敗もしないけれども
大きな成功もしないという人です。
常に身の丈の範囲でしか行動をすることがありません。
一言で言うと「成長がない」タイプです。
 
それはそれで大きな波風を立たせずに世の中を生きていくことが
できるといういい点はありますが、下手をすると
「ぶら下がり社員」になってしまいます。
 
「やってもやらなくても同じ」ではなく「やると結果が出る。
期待される以上に成果を出したい」と
思ってもらうような仕掛けが必要になります。
 
それぞれの良さと欠点を見極めて、
良いところを伸ばすように指導をしたいものです。
 
すなわちガツガツタイプには、できたときに褒めることだけではなく
出来なかったときの分析をしてもらうようにし、
風呂敷を広げっぱなしではなく「振り返り」の機会を与えること。
 
さらに高いポイントまで飛べたときだけを評価するのではなく、
マイナスからの進歩に対しても評価を行い、落ち込んだときの
這い上がり方に気を遣うことです。
 
マイペース人間に対しては、いきなりハードルを上げるのではなく
少しづつハードルを上げて、結果として大きなモノを作り上げることが
できたときにここまでやれたことを褒めてあげるということです。
彼らの守備範囲を少しずつ広げてあげることですね。
 
さらに、何かの役割を常に担ってもらうようにして、
「いてもいなくても同じ」存在ではなく
会社にとって必要な存在であることを伝え続けることです。
 
ガツガツタイプの人間は、おだてると木に登るので、
ある意味取扱いが簡単なので、会社としては、餌をぶら下げて、
走らせることを考えがちですが、マイペース人間は
餌では走りません。
 
すべての人が、徒競走で一番になりたいと考えていない、
ことを念頭に置いて、タイプ別に自分の意志で動くことができるような
仕掛けをしていきたいですね。

8月給与の注意事項

1.夏期賞与の支給があった会社は賞与支払い届の提出をお忘れなく。

今月の気づき

私の大学院もですが、子ども達も夏休みに入りました。
先日、夏休みに入った中学2年生の息子が「事務所に行って宿題をする」と言いだし
初めての同伴出勤をしました。

開業当時は自宅の1室を事務所にしていましたが、仕事も増えて手狭になったので
息子が小学校が3年生になる年のお正月に事務所を大阪市内に移転しました。

彼と3つ違いの姉が高校に行くまでは、姉と一緒に夏休み・春休みも
自宅で留守番をしており、電車を乗り継いでまで事務所に来ることなんて
全くなかったのですが、姉が高校生になり、毎日クラブ活動で家におらず
父親も当然仕事で日中は留守なので、1人で家にいるのに飽きたようで
今回の同伴出勤となりました。

息子は事務所の打ち合わせ机で宿題をしたり、ソファーでゴロゴロしてゲームをしてみたり。
もう大きいので仕事の邪魔をされることは一切無く、逆に、私自身は家にひとりでいる
息子のことを気にかけることなく、目の前の仕事に集中することができました。
息子にも母がどんな様子で仕事をしているのかを見てもらえてよかったと思っています。

子どもに手がかからなくなり、楽になったと思う反面、
手許から旅立つ日も近いなぁと感じています。
保育所に朝預けたときに、ずっと大泣きをしていた息子。
あのときは、「早く大きくなって手が離れないかなぁ」と、思っていましたが
実際に手が離れていくと、少し寂しいのも事実です。

私は息子が2歳のときに社労士資格を取得しました。
息子の成長が私の社労士としての歴史とほぼ同じです。
息子の成長に負けないくらいに社労士として成長ができているのか。
泣き叫ぶ子を置いてまで仕事を続けてきた母としては
成長をしていないと息子にも娘にも申し訳ないと思っています。

私はガツガツタイプの人間なので、これからも子ども達に負けないよう
成長を続けていきたいと思います。
 


 

(2013年08月発行)

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