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いより通信 vol.38 (2008年04月号)

仕事を仕組み化する!!

こんにちは。社会保険労務士の井寄です。いつも大変御世話になります。

3月に入って急ピッチで気温が上り、4月を前に桜も咲き始めました。
この季節、新しいことが始まるようでワクワクしますね。
お花見というのも1年のうちのこの時期しかできないので、毎年楽しみです。

さて3月に労働契約法の施行があり、4月からはパートタイム労働法の改正があります。
今年の春はこの二つの法律の施行・改正で、就業規則や社内の職務分掌などを見直す会社さんからのご相談が増えています。

また大阪では2月にミズノが労働基準監督署からの是正勧告により、過去2年分の未払い残業代を支払ったということで、労働時間についてのご相談も増えています。
就業規則を見直すことは、自社の労務環境についての見直しにはなるのですが就業規則を変更したり、作成するだけでは何も変わりません。

実態と規則で決められた内容が乖離しているようでは、就業規則はただのお飾りになってしまいます。
「労働時間が長い」となったときに、残業を承認制にしたり、経営者自ら「早く帰れ」と声掛けするということもひとつの手段ではありますが根本的な解決にはなりません。時間はかかりますが、業務の分析をしっかり行い「判断が必要な業務」と「処理の業務」の色分けをすることが必要です。

「処理の業務」については、誰が行っても一定の成果を出せるように、きちんとした「仕組み」を作り出すことが必要です。
業務の色分けをして、例えばパートさんについてはこの範囲の仕事ということを明確にすることで、改正パートタイム労働法による「正社員と同じ仕事であれば均等待遇」というしばりから逃れることも可能です。

また「仕組み化」することで、従業員さんが有給休暇を取得しやすくなります。
現在話題になっている「ワークライフバランス」の実現にも寄与できるということです。

「仕事の仕組み化」については当事務所でも現在取組んでいる課題です。
みなさんもぜひご一緒に取組を始めませんか。

4月給与計算時の注意事項

  1. 3月分(4月30日納付分保険料)から介護保険料率が変更になります。
    新介護保険料率 1.13%(2月分まで1.23%)労使折半
    40歳以上の被保険者の健康保険と合わせた保険料率(被保険者負担分)4.665%
  2. 労働保険料申告の準備をしましょう。今年度の申告期限は例年通り5月20日です。

今月の気づき

自分の周りで出版される方が増えています。

今月は昨秋から入会している平野友朗さんのビジネス実践塾での「出版企画コンテスト」なるものがあり、ビジネス実践塾での友人から「ぜひ一緒に企画書を出して出版に挑戦しよう!!」と誘われています。

出版は私の今年の目標のひとつではありますが、まずは事務所の経営・運営を落ち着かせてから・・とも考えていて少し悩んでいます。

ビジネス実践塾の3月号の教材のひとつが、大手出版社の編集者との対談CDでした。編集者さんの出版を取り巻く現在の環境や、出版に対する思いを聞くことができ、3回も繰り返して聞いてしまいました。

出版するなら売れる本をつくりたい。自分が何を書きたいかもありますが、世間から何が求められているかをきちんと把握し、伝えることが大事ですよね。出版が決まりましたら、ぜひみなさんの応援をお願いします。

(2008年04月発行)

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