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いより通信 vol.160 (2018年06月号)

社員のモチベーションを上げるには

みなさん、こんにちは。
社労士の井寄です。

あっという間に6月です。
我々の業界での繁忙期である
労働保険の年度更新および
社会保険の算定基礎届の作成・提出の
シーズンがやってきました。

独立開業した頃は、お客様から送られてくる書類が
机の上に積み上がっていくのが
うれしかったことを思い出します。

今は学業との兼ね合いもあり、基本的に新規の
お客様とのご契約を止めていることもあり
処理件数が増えることはありませんが
事務所内で、年々作業の迅速化・効率化が
進んでおり、お客様が増えて作業に追われていた頃と
比べると負担がかなり減りました。

これらの手続は年に1回しかないことですが
年に1回は必ずやらなければならないことです。
事前準備をすることで、かなり楽にこなせるようになります。

そして、この事前準備と進捗の管理は職員さんが
やってくださっています。
彼女は自主的に業務の効率化とミスの軽減に
努めてくださっています。

もちろんこれまで勤務してくれていた職員さんが
残してくれた管理表や管理体制の積み上げがあるからこそ
なのですが、こう考えると、事業をやっていくためには
経営者の知恵や指図できる範囲には限界があることに
気づきます。

私は我々の存在意義は、お客様の時間の負担・心理的な負担を
減らし、より本来業務に集中していただくことだと
職員さんには伝えています。

今、うまくいってるのは、そのためには自分は何をすべきかを
職員さんが考えて実践してくれているからだと思います。

ではどうすれば自ら考えて行動してもらえるのでしょう。
こう書いてしまうと身も蓋もないですが
私はその人が元々持っている考え方や生き方
価値感の要素が一番大きいと考えています。

つまり、やる気がない人、物事をきちんとやる習慣のない人に
対して、期待しても無理です。
しかし、人材不足の中、無理だと切り捨ててしまっていては
人手が足りなくなってしまいます。

今、話題になっているアメフト問題で
関西学院大学の小野コーチがおっしゃっていた言葉があります。

「選手の意欲を引き出すためには、まずは、フットボールを面白い、
楽しいと思ってもらうこと。選手の心の中に内発的に芽生えた
こうした気持ちは、ろうそくの火のようなもので、大事に少しずつ
大きくしていかなければならない」

私の言葉に置き換えている箇所もありますが
この言葉を聞いて社員を育てるのも同じだなぁと感じました。
この「内発的」がキーワードだと私は思います。
本人がやる気にならなければ、言われたことだけをやる、
極端なケースでは始業時刻から終業時刻まで会社にいるだけの
社員になってしまいます。

社員の適正を見極め、よいところを伸ばせるような
人材配置が求められます。
さらには、よいこと、わるいことのフィードバックを行うこと。
わるいことについては、やってしまったことを責めるのではなく
常に未来に向かって事後対策を一緒に考えるのがよいでしょう。

一概には言えませんが、関学のコーチが選手の
気持ちを「ろうそくの火」に例えたのが
言い得て妙であると思います。

トップダウンで上からどんどん指示を出していれば
社員がついてくるという考えは改めた方がよいかもしれません。
 


 



 


 

 

6月給与の注意事項

1)今月より住民税額が変更になります

2)6月給与計算が終わったら算定基礎届提出の準備をしましょう

3)労働保険料の年度更新の受付が始まっています。

今月の気づき

息子が京都で下宿をはじめて2ヶ月が経過しました。
最初は、息子がいない生活に慣れず
さみしい思いもしましたし、食事もつくり過ぎたり
しておりましたが、人って環境の変化に慣れるものですね。

今は息子がいない生活を謳歌しております。
息子がいなくなり、食事の支度がすごく楽になりました。
毎朝のお弁当つくりからも解放され、
晩ご飯も息子がいないと、ボリュームを考えなくてよいので楽です。

事務所で夜遅くまで仕事をしていても
息子がいるときは「おなかを空かせて待ってるから
早く終わらせないと」という気持ちでプレッシャーでしたが
今は、ほとんど時間を気にすることなく仕事ができます。

息子の方も一人暮らしに慣れてきたようです。
先日、1ヶ月ぶりに様子を見にいってみると
一人暮らしをはじめるときに大量に持たせたレトルト食品は
ほとんど消費されておらず、米だけなくなっていました。
家にいるときに食べてなかったものは
一人暮らしになっても食べないんですね。

いつまでも子どもだと思っていたけれども
自分できちんと生活できている息子を
頼もしく思いました。

 


 

(2018年06月発行)

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