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いより通信 vol.113 (2014年06月号)

「あるべき姿」を伝えよう

みなさん、こんにちは。
社労士のいよりです。
ただいま、社労士繁忙期中です。

6月末になんとか、労働保険年度更新を終え
これから7月10日期限の算定基礎届の作成です。

社労士として独立開業して今年で8年目になります。
「繁忙期」と称するくらいにお客様が増えてからは
ずっと有能な職員さん達がいたので
事務作業での「繁忙期」を経験したことはありませんでした。

今年は職員さんの養成が間に合わず
土日も返上して、自分自身で事務作業をしております。

かなり大変ですが、次のステップに向けて
事務所が抱える業務量を把握することができて
よかったと思っています。

人材不足はもはやどの業界でも同じです。
これまでのように、教育訓練をしたり
こちらで業務の具体的な指図をしなくても
丸投げで業務をこなしてくれるような人が来てくれるとは限りません。

個々の能力に頼るのではなく、事務所として
誰に何の業務を担当してもらうのか、
またミスなく、効率よく仕事をしてもらうためには
どんな業務にフローにすればよいのか、など
我々のような小さな事業では、全体を見渡すことができる
我々経営者が仕組みをつくっていくべきだと考えます。

加えて、私が、職員さんに口を酸っぱくして伝えていることは
「誰のために」「何のために」かを考えて業務を遂行してください、ということです。

仕組み化をするということは、業務を細分化することにも繋がります。
ひとつひとつの業務を単純化して、あるパターンを覚えれば
誰にでもできて、チェックもしやすくなるのです。

しかし、目の前のパーツを組み立てるような仕事をしているだけでは
成長はありません。
今、自分がしている仕事は誰のためのものなのか、また何のためにしているのかを
考えることで、プラスアルファの気づき力が発揮されるのです。

我々、仕事の指示を出す方も、「完成形」を伝え
いつまでに何をどのように完成させたいので、
ついては、貴方にはいつまでにこの部分をどんな形で作ってほしい、という
ような指図を出すことが必要だと考えるのです。

自分の頭の中にある「あるべき姿」は、周りの人には伝えないと伝わりません。
目標をきちんと示し、「いつまでに」「なにを」「どんな形で」を伝えていきたいですね。

自分以外の人に思いを伝え、それを形にすることはかなり難しいことだと感じています。
でも組織としてのクオリティを高めるために、自分自身もくじけず
いつも前を見て進んでいきたいと思います

 


 

今月の気づき

(2014年06月発行)

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